サンシーロ観戦記 本田圭佑は現地サポーターにどう見られている？

いやー、とうとう見れました、本田圭佑！

本当は今週水曜に行われたスペツィア戦を見に行きたかったのですが、風邪で断念。

しかし今日、20:45から行われたACミランvsエラスベローナの試合に行くことが出来ました！

僕はあんまりサッカーのプレイ自体はあんまり詳しくないので、体験談的に書いておきたいと思います。本田圭佑の現地ファンからの評価も少し聞けたのでそれも。

今度試合を見に来るという人の役にも立てばと思い、できるだけ細かく書いていきます。

サンシーロへ向かう

自分の家はサンシーロ最寄りのLOTTO駅からバスで１０分くらいの位置にあるので、気軽に行くことができます。なので家を出たのが７時１５分くらい。

今日は結構雨が降っていたので、少々面倒くさいな〜と思いながら家を出ました。しかし全ては本田を見るため！

ここで言っておくと実は僕、インテルファンなので、２週間に１回はサンシーロに行っているんですよね。ミランの試合はこの間のデルビーを除くと行ったことがありませんでした。

本当申し訳ないんですが、今日はもう完全に本田を見るために行くと割りきってます。大好きな選手なので、仕方がないです。

もちろん、今日はいつもの青黒のファッションをしないように気をつけながら、スタジアムに向かいます。赤いものは無かったので全身黒ずくめのような感じに…

バスの中、スタジアムに向かう途中など、インテルの試合の時と比べると少し人が少ないかな〜という感じでした。雨のせいでしょうか、そもそも平均観客動員数が今季はインテルのほうが多いということも聞きましたが。

インテルの試合の時はLOTTO駅からスタジアムに歩いて行く途中（１０分位かかる）日本人をよく見かけるんですが、今日は殆ど見なかったですね。もう少し経って、例えば春休みシーズンになれば本田を見にたくさんの日本人が訪れるんじゃないでしょうか。

チケット買うぞ！

スタジアムに着きました。スタジアムの前にはたくさんの屋台が出ています。僕はこのお祭りみたいな雰囲気が好きなんですが、夜の試合だとより盛り上がっている感じがして良いですね〜、テンション上がります！

本田関係のグッズもたくさん売られていました。それに加えて、ダフ屋や変なブレスレット売り（無理やり手首に括りつけお金を要求してくる）も僕を見て「ヘイ・ホンダ・マイフレンド」みたいなことを言ってました。（インテルの時は「ナガトモ・ナガトモ」と言ってくる）

そういった人たちを無視しながらチケット売り場に行くと、何故か全く並んでおらず、すぐに買うことが出来ました。

チケットは、お金がないので２０ユーロで一番安い terzo anello（３階席）を買おうと思っていたのですが、今回の試合では開放していない、とチケット売りのお姉さん。

じゃあどうしようかなと思っていると、お姉さんが「２２ユーロの青の２階席にしたから！」みたいなことを言っています。

そこが２２ユーロというのは知っていたんですが、あまり買う気はしていませんでした。何故かと言うと、サンシーロの席割りでは青か緑の２階席はクルヴァと呼ばれるサポーター席になっていて、ティフォーシと呼ばれる熱狂的なファンが集まる場所だからです。（画像参照）

今日は人も少ないところでこっそりと応援しようと思っていました。

インテルの試合の時でさえ恐ろしくて赤の席にいるのに、チャントも知らない、選手の名前も全員言えるわけではないのに、サポーター席に行くのはかなりはばかられますよね。

しかし僕は青と緑どっちがサポーター席かわかりませんでした。イタリア語もそんなに喋れないので、お姉さんともうまくしゃべることができず。

結果的には、こんなイタリア語もよく分からない東洋人のぺーぺーにお姉さんサポーター席売らないだろ！と考えて、お姉さんに言われるがまま購入しました。お金もないので。

まさかの

・・・・・・サポーター席でした。

よく俺にサポーター席売ったなあお姉さん。

もうスタジアムに入る時から違うもんね。みんな年パス持っていて、ササーッと入って行く。チケットで入っていた人は僕の他に見かけませんでした。ちなみにこの時身分証明書（パスポート）が必要です。

周りはイタリア人しかいないので目立っているよう。席に行く途中、「ケイスケ！ケイスケ！」と呼びかけられました。そのおっちゃんは「あそこにスズキもいるから！」と言ってました。知らんがな。

恐る恐る席まで行ってみるとやはりそこは思った通りの場所で、全員赤黒の物身につけてるし、始まる前からやたら盛り上がってる、怖ぇ〜〜〜。

何故か僕の両隣はだれもおらず、周りの人達はみんな内輪で盛り上がっているようだったので、ものすごい、正に「アウェー」でした。

もう、ここまできたので、今日は完全にミランのサポーターとなって応援しまくるということにしよう！と、この時心に誓いました。

それと周りの人と仲良くなりつつ楽しく観戦したかったし、本田の話も聞きたかったので、今日絶対ミランサポーターのみんなとおしゃべりして帰ってやると思いました。

試合始まるまで２０分くらいあったので、タバコの火をきっかけに話しかけようとしたりしましたが、意外とみんなノリが悪く、というか仲間で話すのに夢中で、あんまり話せませんでした。

選手紹介の時、本田の名前が他の選手より大きめに叫ばれていて、みんなが本田フィーバーを待ち望んでいるような、期待が高まっているような、そんな気持ちを感じました。一番歓声が大きかったのはやはりカカ、そして新監督のセードルフの時でした。

試合が始まった！

そんなこんなで試合が始まっちゃいました。

みんな椅子の上に立って応援してる。椅子はタバコのススとか泥でぐちゃぐちゃになってました。でもみんなで立って応援する。むしろ座ってなんていられないです。

最初に書きましたが僕はそんなにサッカー詳しくないので、ゲームのことはあんまり書けません。

試合になるともちろんチャントが始まるので、僕は全く分からずぼっち状態で何ともいえない顔で立ち尽くしていたと思います。

試合が始まると誰もいなかったはずの隣に気の良さそうな兄ちゃんが来たので、ちょっとチャント教えてよって、いてもたってもいられず話しかけました。

その兄ちゃんは、難しいよね〜と言ったきり教えてはくれなかったですが（なにせ数が多すぎるしどんどん変わる）「サンシーロは好きか」とか、「この雰囲気はどうか」みたいなことを訊いてきて、僕はもうMAXで頷いてました。

クルヴァ楽しすぎ！

僕はこの時点でクルヴァの楽しさに魅了されていたのです。

みんなで歌うチャントは酷いもんでした。ベローナ●ソったれ、ベローナ人は●●。みたいな・・・。インテル関係ないのにインテルを悪く言うチャントを歌ってる人もいるし笑

席の目の前には見張り？のような人がいて、手を上げろ！とかもっと声出せ！とか厳しく要求してきます。そんなに怒んなくてもいいのに…と思いつつ、僕は出来る限りすぐ覚えてガンバって歌っていたので何も言われませんでしたが。意外とシンプルなチャントも多いので、歌えるととても楽しい。

それにしても、みんな小学生の頃に戻ったような顔をして、プレーについて熱く語ったり、踊ったり暴れたり・・・本当に楽しそう。

次第に僕もその輪に入れてもらって、名前を聞かれたり、「今度ナポリにみんなで遠征に行くからお前も来いよ」って言ってくれたり、お酒を飲ましてもらったり、最終的には肩組んで歌ってました・・・素敵な時間でした。

本田は爆乳！？

本田はというと今日はあまり調子が良くない様子で後半途中で下がってしまいましたが、本田についての話を聞けました。

自分の周りにいた人たちは、みんな本田のことは「もちろん」大好きだということでした。英語で「very good player」つってました。あと守備のときに追いかけてチェイスしている時とかも「ハートが強い」と言って褒めてました。（スタミナなのかメンタルのことなのか分かりませんが）

あと可笑しかったのが、僕の席の周りの人には本田は「爆乳」と呼ばれてました。どういうことかというと、みんな親しみを込めて「ケイスケ」と呼ぶんですが、良く聞いていると「ケズッケ」と言っている。

最初はただ間違って呼んでいるのかと思っていたんですが、話を聞いていると「イタリア語で「che zucche」と言っているんだよ」と言っていました。

「che zucche」とは英語で「what pumpkins」

「つまりおっぱいが大きい女の人のことさ！」と。。。

日本語でもおっぱいをメロンに例えて言ったりしますよね。

これが面白いと思うかどうかはその人次第です・・・

ミランとインテル

試合は終了間際のバロテッリのPKによってミランが１−０で勝ちました。PKが決まった瞬間ティフォーシはここぞとばかりに暴れてましたね。

試合後にはみんなと「いつもここにいる」「また会おう」と言って別れました。

正直に言うと僕はまた何回でもミランのクルヴァに行きたくなってしまいました。でもインテルも好きです。インテルは席が決まってるのですが、クルヴァで買っておけばよかった〜ととても後悔してます。

こんなどっちつかずな人間はミラノには少ないと思うんですが、僕のように好きな選手が移籍してきたりして、少しはいるはずです。そうした人はどうしているんでしょうか。。。

まあ自分はミラノの人間ではないですし、あと半年しか時間がないので、素晴らしい２面生活を楽しむことにしましょう。学校のみんなには秘密にしとかなくちゃ。

すごく長くなってしまいました。なんか本田についての話じゃなくてクルヴァの話がメインになってしまいましたね。それ程に楽しい夜だったのです！

最初はサポーター席を売ったお姉さんを恨んでいましたが、結果的にとても貴重な経験が出来ました。

ありがとう、お姉さん、ミランサポのみんな、選手のみんな、、、、、、そして次は本田選手のゴールが見たい！

また会いましょう、おやすみなさい。