海外で生活していると恋しくなるもの
日本以外の場所で生活していると、どうしても日本のものが恋しくなる。
日本食、便利で細部まで気の利いたサービス、ウォシュレットなんかもそうだ。
誰かが、日本は日本の外に出たくなくなるためにある、なんて言っていたが、間違いではないかもしれない。
僕が最近特に恋しいのは、日本語である。
日本人の友だちと話しているときはリラックスできるし、話すのが楽しい。
これは、お互いの理解が深く、簡単にコミュニケーションできるから、
という理由もあると思うが、それだけではないと思う。
僕は普段、特にこだわらず色々な音楽を聴く。
歌詞に関して言えば、日本語の歌詞、英語の歌詞、歌詞がないものまで。
ただ、こちらに来てからは、どうしても日本語の歌詞の歌を聞きたくなってしまう。
響きが安心するのだ。
しっくりくるというか、安心するとしか言い様がない。
日本にいて日本語に囲まれていると、別のものを求めて英語の歌詞を聞いたりするが、
やはり身体に馴染んでいるのは日本語なのだろう、ということを実感した経験だった。