僕と日本と

大学院生の日々考えてること。デザインを学び、留学、そして就職へ・・・3日に1回くらい更新。

茅葺き体験をしてきたよ。

先日茅葺屋根をつくる体験を、千葉の田舎でしてきた。

 

茅葺屋根は簡単に言うと草でできた屋根だ。

だからうまく作らないと雨漏りするし、

草が傷んだら取り替えていかないといけない。

今回少しだけやらせてもらったが、

屋根の上での力仕事は、思ったより辛い。

これを毎年行わなければならないことを想像すると、

今ぼくたちはいかに便利な家に住んでいるかというのがわかるだろう。

 

茅葺屋根は日本だけでなく世界的に作られてきたものだが、

この大変さから、近年は作られていないことも簡単に説明できると思う。

しかし、茅葺屋根は単に大変なものというわけではない。

人と自然が共生をし、人と人がコミュニティを作ってきたものでもあるらしい。

茅を育て、肥料にし、作物を育てる。茅はきちんと使えば毎年生えてくるらしい。

そして、住民が共同で茅を育て管理する。大変な作業の時は助け合う。

茅を通して自然と持続的で人間らしい生活ができていたのだろう。

 

昔のほうが良かったというつもりはないが、

茅というのは、それ自体も使い方無限大であり、面白いものだと思った。