なぜ日本の家具は世界で飛躍できないのか
サローネ行ってまいりました。
連日朝から晩まで、最高に刺激的な一週間でした。
サローネでは日本のプロダクトデザインが、なかなかの存在感を放っていた。
Nendoや深澤直人、最新技術を駆使したものや若手デザイナーによるものまで。
しかし、家具やキッチンなどになると、目立って活躍している企業や人はいないように思えた。
その理由を知り合いの家具メーカーの方に聞いてみると、やはりモノの大きさが違うことが一番の問題らしい。
人や家の大きさが違うことで、合う家具が違ってくるというのだ。
日本で売れる家具を作っても海外でそのまま売ることはできない。その逆もまた然り。
そのため、家具のガラパゴス化がすすむ。
日本だけでは市場が小さいため、大規模な生産力を持つ企業も育たないのだろう。
その他にも、あまり主張しない日本の家具が他の国の人の感性に合わないといった理由も考えられる。
しかしながら、世界にはIKEAのような全世界的に成功しているメーカーもある。
日本のもつ優れた技術と優れたデザイナーや建築士によって、世界で通用するメーカーが出てきてくれることを期待したい。