僕と日本と

大学院生の日々考えてること。デザインを学び、留学、そして就職へ・・・3日に1回くらい更新。

レストランで食事を楽しみたい。

ミラノに来てからというもの、

物価が高すぎるのと、ミラノの素晴らしい文化だということで、アペリティーボというものにハマっていた。

アペリティーボというのは、夜の6,7時ころから9,10時くらいまで、

バールでお酒を頼むと食べ物が食べ放題になるというもの。

ミラノ発祥で、始まった頃はオツマミのようなものだけだったらしいが、

今はどんどんエスカレートして、十分夕食として食べられるものを出している店が少なくない。

6〜10ユーロほどでお腹いっぱいになりつつお酒もたのしめるということで、

僕は来てしばらく、何かあればしょっちゅう通っていた。

ただ、、、

行き過ぎて飽きてしまった^^;

おいしいんだけどね。

その結果として、多くはないが外食にレストランに行くことが増えた。

 

物価がイタリア一高いミラノでは、レストランはそうそう行けるものではない。

それでも、レストランに出来るだけ行ったほうが良いと、今では思っている。

僕は今までレストランと言えば美味しいものを食べる場所という認識ぐらいしかなかったのだけど、

行ってみると、イタリア各地の料理の多様さに驚く。

ミラノはイタリア各地の料理が集まっている。その点はいいところ。

それだけじゃなくて、各地の料理の作法が見れたり、

イタリア紳士のレディーファーストに感動したり、

ビジネスマンの仕事の後のくつろぎの時間が見れたり、

レストランというのは、人が集まる場所であって、プライベートな空間に少し近い。

それぞれの人の振る舞いを見ることができるし、その地での食べ物に関する考え方も見えてくる。

さらには食べ物以外のことも。。。

とても勉強になる場所である。

そして何よりも、本当に素晴らしい食事というのは、感動を与えてくれる事に気がついた。

芸術といえば、絵画や彫刻、映像なんかだと思っていたけれど、料理や食事というのも立派な芸術なのではないか、と考え始めている。

そして同時に、頭のなかで、いろいろな口実を使って、あと何回レストランに行けるかなどと計算し始めているのである。